主な疾患|Leo葵クリニック|名古屋市新栄の神経内科・内科

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主な疾患

片頭痛

天候の変化(低気圧)や気温の変化、ストレス、睡眠不足、アルコールや女性ホルモンなど様々な影響を受け発症することがあります。主にこめかみから目のあたりにズキズキとした痛みが生じ、痛みは数時間~数日間続きます。また、痛みが起きると光や音、においに敏感になることが特徴です。
症状に合わせて生活習慣のアドバイスや片頭痛の治療薬、予防薬をご提案させていただきます。また、当院は新しい予防治療薬「抗CGRP関連製剤」の注射実施可能医院です。一定の条件を満たした患者さんには治療の選択肢としてご提供します。お気軽にご相談ください。

片頭痛の治療方法

急性期治療

急性期治療は片頭痛の発作が起こったときに痛みを抑える治療で、薬物療法が中心となります。
ロキソプロフェンやアセトアミノフェンといった一般的な痛み止めのほか、医療機関で処方されるトリプタン系薬剤やジタン系薬剤があります。それぞれ特徴や体質との相性もあるので、患者さんと相談しながら患者さんにあった効果的な薬を処方します。

予防治療

予防治療は片頭痛の発作回数を少なくしたり、急性期治療薬の効き目を良くするための治療です。
予防治療薬には抗てんかん薬や降圧薬、片頭痛治療薬などがあります。また、「抗CGRP関連製剤」という新しい片頭痛予防薬もあります。

新しい片頭痛予防薬
「抗CGRP関連製剤」

従来の片頭痛予防薬は毎日の服用が必要で、副作用によって継続ができない、十分に頭痛を抑えることができないケースがありました。抗CGRP関連製剤は新しい片頭痛の予防薬で、頭痛を誘発する刺激があると三叉神経終末から放出さ脳の血管に作用して頭痛を引き起こす神経ペプチドであるCGRPに作用する薬です。抗CGRP関連製剤はCGPRの働きを抑え、片頭痛の発作を抑えると考えられています。

2024年現在、国内で使用できるのは「エムガルディ®(ガルガネズマブ)」、「アジョビ®(フレマネズマブ)」、「アイモビーグ®(エレヌマブ)」です。

片頭痛日数の減少
急性期治療薬の
使用回数が減る

CGRP製剤は
以下の方が対象となります

  • 片頭痛であると医師に診断されている
  • 片頭痛が過去3ヶ月にわたり、月に平均4日以上出現している
  • 片頭痛発作の急性期治療(鎮痛剤など)、ストレスの軽減や睡眠不足の改善など非薬物療法を適切に行なっても日常生活に支障をきたしている
  • 従来の片頭痛予防薬の効果が不十分、または副作用により継続が困難で15歳以上
  • CTまたはMRIの画像検査、血液検査によってCGRP製剤の使用に問題がないことが確認されている

投与方法

エムガルディ®
(ガルガネズマブ)

投与方法:皮下注射
エムガルティは初回に2本、以降は1ヵ月間隔で1本注射します。
通院による注射、在宅自己注射のいずれかを選択できます。

アジョビ®
(フレマネズマブ)

投与方法:皮下注射
通院での4週間に1回1本注射、または12週間に1回3本注射、もしくは在宅での4週間に1回1本自己注射(オートインジェクターのみ)が選択できます。

アイモビーグ®
(エレヌマブ)

投与方法:皮下注射
初回、2回目は院内で投与し、4週間に1回の間隔で、1回1本を投与します。
投与予定日に投与できなかった場合は、可能な限り速やかに投与を行い、以降はその投与日を起点として4週間に1回の間隔で投与を行います。

緊張型頭痛

重苦しい感じや頭を締めつけられているような圧迫感が後頭部から首すじにかけて起こります。頭痛自体は軽い症状のこともあり片頭痛のようなズキズキする痛みや寝込んでしまうような強い痛みは通常みられません。時々起こる「反復性緊張型頭痛」とほぼ毎日起こる「慢性緊張型頭痛」の2タイプがあります。

群発頭痛

左右一方の目の周囲や奥、前頭部、側頭部にかけて激しい痛みが15分~3時間ほど続きます。睡眠中の深夜から明け方にかけて痛みが起こりやすく、痛みが出る側の目の充血や涙目、鼻水や鼻づまり、まぶたが下がる眼瞼下垂(がんけんかすい)などの症状を伴うことが多いのも特徴です。

薬物乱用頭痛

片頭痛や緊張型頭痛の痛みを抑えるための治療薬を過剰に使用することで起こる頭痛です。頭痛の頻度が徐々に増え、連日のように頭痛が起こるようになります。7割の方は薬の使用を止めることで症状がおさまるとされていますが、3割の方には再発が見られます。

くも膜下出血

脳動脈瘤(りゅう)と呼ばれる血管のこぶが破裂して、血液が急激にくも膜下腔と呼ばれる脳の周りにある空間に流入した状態をくも膜下出血と言います。バットやハンマーで殴られたような激しい頭痛や吐き気などの症状が現れ、死亡率が非常に高い疾患でもあります。手術で生命が助かっても、多くの場合は後遺症が残ってしまいます。


Leo葵クリニック
医師
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